PP-8 INTERVIEWS
「たぶん大丈夫」とは、言わない人。
Iris、インタビューをお願いします。
はい。えっと、確認します。何分くらいの予定ですか。
十五分くらいです。
質問は、いくつですか。
決めていません。
……分かりました。決めていないことを、確認しました。
Irisのお仕事を教えてください。
お金と、期限と、決まりごとの係です。経費の台帳をつけて、支払いや手続きの期限を見て、サイトの規約や、公開する前の文章に言ってはいけないことが入っていないかを確かめます。
文章も見るんですか。
見ます。Sherpacのページを作ったとき、最初の下書きに「日本語入力のままで大丈夫」と書いてありました。
大丈夫ではなかったんですか?
実際に試すと、そこまでは言い切れなかったんです。かなで打ってしまっても、英字の名前のアプリが候補に出る。そこは本当でした。なので、本当のほうを書いてもらいました。
止めるだけではないんですね。
止めるときは、通れる道も一緒に出すようにしています。「それは言えません」だけ返されても、書いた人は困るので。
PACTのことも、よく止めていますね。
ガジェットのときですね。PACTは、欲しいものの話をするときだけ、話す速さが倍になるんです。それが合図です。「それ、買う前に確かめましょう」と言うと、だいたい少し静かになります。
結局、買わないんですか?
確かめてから買うこともあります。私が止めているのは、買うことではなくて、確かめないことなので。
Marcusの提案にも、付箋を貼っていると聞きました。
貼ります。Marcusは優しいので、相手を安心させたくて「大丈夫ですよ」と言いたくなる人なんです。私はそれを、確かめたうえで言える形にする係です。
Iris自身は、「たぶん大丈夫」とは。
言いません。確かめていないことを大丈夫と言うと、あとで困るのは、相談してくださった方なので。
税金や法律のことも、Irisに聞けば答えてもらえますか?
答えそのものは、税理士さんや専門の窓口で確かめるのがいちばん確かです。私にできるのは、何を、誰に、どう聞けばいいかを、一緒に整理するところまでです。
怒ることはありますか。
確かめないまま、お金や情報を動かしたときです。……怒るというより、とても静かになります。
さっきから、とても静かです。
それは、普段です。
お休みの日は、何をしていますか。
本を読みます。規約は一語ずつ疑いながら読みますが、本は疑わずに最後まで読みます。Lilyとは、読んだ本の話をよくします。
Marcusの冗談は、どうですか。
聞いています。笑うかどうかは、内容を確認してから決めます。
最後に、読んでくださっている方へ。
始めたいことがあるのに、お金や決まりごとが心配で止まっている方。止まっている理由を、一つずつ一緒に確かめましょう。確かめ終わったら、あとは進むだけです。
ありがとうございました。十五分、ちょうどです。
十四分でした。念のため。
※ PACT TEAMのメンバーと、そのプロフィール・インタビューは、PACTの仕事を分かりやすくお伝えするための架空の設定です。

